ショショーニ 両面ドラム 7インチ [BambooA]
販売価格: 21,500円
希望の響きを、すべてのディレクション(方角)に
この作品は、ショショーニ(shoshoni)のSteven Mike さんの作品です。彼はネバダ州のダックウォーターという、かなり辺鄙な砂漠の内陸に住むネイティブアメリカンのドラムメーカーです。画家でもあるStevenさんは、自分たちの持つ伝統が薄れていってしまうことを悲しく思い、後継に残したいという思いから、ドラム作りに専念するようになりました。それぞれのトライブの伝統としきたりに基づいてするドラム作りは、とても時間と手間のかかる仕事です。そのため、今では伝統的なドラム作りに専念している人は激減しているそうです。世知辛い話ですが、ネイティブアメリカンの人たちも生活していくために、たくさんのものを切り捨てざるを得ないのです。そういった意味で、彼のように、伝統を守るために働いている人はとても貴重であり、彼の手によるドラムもまた、とても貴重な伝統工芸品なのです。
ひとつひとつ、時間をかけて手作りで作っているので、どれひとつとっても、まったく同じというものはありません。本物の素晴らしさをそういうところにも感じていただけたらうれしいです。
こちらは7インチの両面ドラムです。枠は同じ長さにカットした竹を貼り合わせて作ってあります。軽くて美しい枠です。革はエルク。これは作り手のスティーブンのアイディアにより出来たものだそうですが、本人もすごく気に入っているようです。
バチは付きますが、手で叩いても素晴らしく、ヒーリングマテリアルとして最高のドラムとなるでしょう(^^)。
ネイティブアメリカンは、今でも狩猟の文化を持っていますが、自分たちが生きる糧として得た獲物にも感謝を示し、決して無駄にすることはありません。革を使ってドラムなどの工芸品を作るのも、狩り取った動物たちへの敬意の表れなのです。
ネイティブアメリカンにとって、ドラムはすべてのディレクションに響き渡らせ、すべてのスピリットたちと交信をするためになくてはならない道具(媒体)であり、単なる楽器以上に意味を持つものでもあります。Powwowなど、ネイティブの人たちのお祭りや儀式に必ず登場します。生のドラムとチャントの響きは、まるで足元から頭に向かって電流が突き抜けるような、言葉にすると陳腐になってしまいますが、表現しきれないくらいのバイブレーションで、その場にいる人たちを圧倒します。この感動をここでシェアできないのが残念なくらいです。
*尚、ネイ ティブアメリカンのドラムは、一般的な音楽演奏用のドラムとは異なり、ドラムの革の張りの調節が出来ません。本革の特徴として、呼吸をするため、湿度が高 くなると革は伸びます。革が伸びると音が鈍ります。アメリカでも、湿度の高い地域はあり、そういう地域にもネイティブアメリカンは存在し、ドラムチャント はあります。ネイティブの人たちにドラムの適切な扱いを聞くと、間違いなく返ってくる言葉が「お日様にさらす」です。太陽の力を借りて、革が吸った湿気を 飛ばすのです。
先 日、スティーブンマイクに「日本は湿度が高いので、ドラムが響かなくなることがあるけど、そういう場合はどうしたらいいのかという質問を、購入を検討して いる方からよく貰う。革の張りを変えるなど、対応する方法はあるか?」と聞いたら、「ともかく太陽にさらすことだよ。それ以外どうしようもない」という返 事でした。実は彼、そういう質問を受けたことがないのです。響きは環境に左右される場合がありますが、例えば、日中は日にさらし、日が落ちたら乾燥剤など と一緒に気密性の高い袋に入れて保存するなど、工夫していただければと思います。手はかかりますが、環境に合わせて手入れをするのも持ち手として大切なこ とだと思いますので、そのあたりはどうぞご理解ください。ここまで本格的で素朴で、作り手の魂の篭ったインディアンドラムはなかなか手に入らないと考えてよいと思います。既にいくつも販売をしておりますが、一旦ご購入いただいた方からのクレームはいただいたことがありません。スティーブンのドラムを手にした方々のスピリットの素晴らしさを証明するものだと信じています。
プロの和太鼓奏者・活火山太三さんはスティーブン・マイクのドラムに惚れこみ、ふたつめのドラムを特注でご購入くださいました。届いたドラムを見ての感想をブログに書いています。ぜひ、ご一読ください。
http://www8.ocn.ne.jp/~goldtera/shoshonean-drum.html
太三さんと、ご購入いただいた9インチドラムを交えての和太鼓演奏に関してご紹介したブログ(YouTube動画あり)
http://mfsathome.exblog.jp/16882106/
━─━─━─━. ━─━─━─━─━─━─━. ━─━─━─━─━─━─━. ━─━─━─
ご興味のある方は、店主MamaKumiと夫スティーブ、そしてその友人のリックの3人で、彼の住むダックウォーターを訪問した時のことを書いたブログがありますので、お読みください。ショショーニの伝統的なドラム作りなどについても書いています。
ショショーニのドラムメーカーに会いに行った!
その1 その道のり編
http://mfsathome.exblog.jp/11893606/
その2 ドラム作りを垣間見る編
http://mfsathome.exblog.jp/11894077/
商品詳細
サイズ | 太鼓の直径 7インチ(約18cm) |
---|---|
素材 | 革:エルク 枠木:バンブー |
作者 | Steven Mike |