ホピ/ナバホ カチーナマスク オーナメント
販売価格: 5,800円
一期一会の出会いから。。。
まるで土地に呼ばれたかのように、アメリカの、私が引っ越した地域はネイティブアメリカンの居住地が近所に点在していて、パウワウなどのイベントも盛んに行われています。
このカチーナオーナメントですが、隣の隣、スパークスという町の外れにある、パユ族、ショショーニ族、ワッショー族が共同で暮らすコロニー、ハングリーバリーで行われたパウワウで出会いました。
販売していたのは、このオーナメントの作者Mrvin Jimの友人であり、ナバホのアーティストであるCurtis Yanitoさん。Curtisはフォーコーナーと呼ばれる、コロラド州、ユタ州、ニューメキシコ州、アリゾナ州が十時を切ったように在するエリアの出身で、ホピのリザベーションにも近く、ホピとは親族関係でもあることから、友人も多くいて、そういった親戚縁者の作品をあちこちのパウワウを回りながら販売し、彼らの生活を助けている頼もしい大男です。今回は、たったひとつだけ持っていたこのカチーナと、カチーナのオーナメントを譲っていただきました。
作者のMarvinはホピとナバホの血を持つ“ダブル”。ホピのカチーナ信仰の考えと、ナバホの動物信仰の考えの両方の文化の中で育つという恵まれた血を持つアーティストです。
ホピといえば、現在でも比較的閉鎖的で外の世界との係わりを持たないことでも有名なようですが、少数民族たちでもあり、周辺に暮らす他の部族との婚姻も稀ではなく、そういった意味からも、部族の誇りは持ちながらも、スピリットは決して閉鎖された空間に篭っていないのです。
パウワウで出会うネイティブの人たちがいつも言うことに、「昔は皆、敵同士だったけど、今はお互いに血を分け合って(つまり結婚)、こうやって、異業種が交わるように、さまざまなネイティブの血が交わりあって、皆で力をあわせて生きている」という、とても温かい言葉があるのですが、今回のこのカチーナの作者Rayと販売を買って出た友人のCurtisも、直接血のつながりはなくてもネイティブ同士の繋がりによって、強く結ばれている仲間同士であり、共に助け合いながら生きています。
ホピの人たちでも、さまざまな手法や環境でカチーナを作っているのでしょうけど、この作者Rayと、販売を手がけたCurtisは冬になると、仲間で集まり、カチーナを作るのだそうです。Curtisが言うには、ひとりで作るより、仲間のサークルで響きあうエネルギーに満たされながら作る方がいいものができるそうです。興味深いですね(^^)。
余談ですが。。。よく、カチーナの話になると、ホピは本物、ナバホは商売のためだけ、などと言うことも聞くかと思いますが、今、私がご紹介した話から考えていただいても、すべてがそうとは限らないとわかると思います。ネイティブアメリカンのフリースピリットに触れれば、そんな小さなことはどうでも良いことであり、思いのあるものが思いを込めて作る作品になんら良い悪い、あるいは本物偽者の区別などないのです。だって、もしそういう考えに基づいて話すとすれば、それらを作って暮らしを立てること自体がスピリットを売っていることになりませんか?でも、彼らにだって、生活はあるのです。大切なのは、私たち日本人が、自分たちの持つ感覚とフィルターだけで彼らを見ないこと。彼らの文化は私たちの想像をはるかに超えている、ということを理解し、受け入れることだと、私は思います(^^)。
商品詳細
サイズ | 高さ5.2cm 奥行き3.9cm 左右3.4cm |
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素材 | 木製 |
作者 | Marvin Jim |